ホーム > 市政情報 > 市の機関 > 京丹後市立久美浜病院トップページ > 病院紹介 > 院長あいさつを更新しました

ここから本文です。

更新日:2011年9月30日

院長あいさつ

京丹後市立久美浜病院長  赤木  重典
京丹後市立久美浜病院長
  赤木  重典

 

         『連携と協働による地域づくりを』

   京丹後市立久美浜病院は京都府の北西端、山陰海岸ジオパーク内に位置する一般110床、療養60床の地域に密着した病院です。医師12名、歯科医師2名、歯科研修医5名が一体となって地域包括医療・ケアを展開し、地域住民の安心と安全を守る「最後の砦」として、PCI※1やESD※2の高度医療から、救急医療や日常診療、在宅医療に対応しています。『最後の砦としての姿勢』こそが医療の原点であり、守備範囲の広さの中で享受される充実感や達成感、地域住民から寄せられる信頼が地域医療を輝かせるための原動力だと考えます。

   昭和62年「丹後広域消防組合」の発足に合わせて、わずか5人の常勤医師が「お互いが助け合って救急患者を全例受入れよう」と結束し、実践に移しました。これがきっかけになって「24時間・365日」全ての診察依頼に応える、病院としての「当たり前の姿勢」が職員全体に浸透していったことを思い出します。

   小児科医の常勤化に際しては、「小児科医一人に負担をかけないように」とみんなで相談し、「小児では事故以外の死亡は極めて稀」と「口から水分が入り小便が出ていたら大丈夫」を合い言葉に、全員で小児救急を受け入れました。

   一方、この地域の住民にとって、京阪神まで出かけて治療を受けるには地理的、経済的な面で大きな負担がかかります。そこで、稀な症例であっても、当院の設備で対応が可能な場合には「患者が動くより医者が動いた方がずっと親切」と考え、全国のスペシャリストに応援を求めました。遠くは岩手県から、関西では馴染みの薄いTEM※3手術に6度も足を運んでくれている外科医がいます。神戸の放射線科医には、日本のトップレベルの技術を提供していただいています。同様の「連携」は多くの診療科で構築され、特殊な専門分野において、数多くのスペシャリストに久美浜病院のサポートをお願いしています。

   このような環境のなかで、専門性と守備範囲の広さを兼ね備えた医師が育まれ、地域医療に情熱を傾ける医師の定住が見られるようになり、地域医療を支える何本もの柱が誕生しようとしています。

   歴史を育み、久美浜病院と地域、さらには全国の志を同じくする仲間たちとの「連携」を緊密にし、地域のさまざまな資源との「協働」を深め、地域全体を「面」として支えられる、さらには、住民の皆さんが「安心」して住み続けることができる、そんな「地域づくり」に医療を通じて取り組みたいと考えています。

   平成23年5月

 

※1  経皮的冠動脈形成術
※2  内視鏡的粘膜下層剥離術
※3  経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー